この記事で解決できるお悩み
不動産業界で活躍したいと思ってます!
でも実際に不動産営業で必要な資格ってどれですか?
不動産業界で必要な資格はインターネットで調べても色々出てくるよね。
今回は12年間の実務で感じた「本当に必要な資格」を紹介していくよ!
WEBライターあきらについて
不動産営業として12年間働いていました。
筆者の紹介
- 約1500名の顧客と商談
- 不動産会社の採用担当も歴任
- 売買仲介、賃貸仲介、売却提案、賃貸マンション管理を経験
- 宅地建物取引士
- 賃貸不動産経営管理士
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
不動産業界で必要な資格12選
宅地建物取引士
言わずと知れた不動産業界に一番密接した関係を持つ資格。
令和4年度の合格率は17.0%、年々受験者数が増加している人気の資格です。
特に民法や建築基準法が絡むので、法律系が得意な方は宅地建物取引士がおすすめです。
ここで宅地建物取引士が不動産営業の役に立つ理由を3つ紹介します。
不動産取引に関する知識を得られる
日々の生活で馴染みのない不動産取引ですが、宅地建物取引士の資格を取得することで、取引内容やその根拠を知ることができて、トラブル無く円滑に取引を進めることができるようになります。
独占業務ができる
宅地建物取引士の独占業務である「契約締結前の重要事項の説明」、「35条書面(重要事項説明書)への記名」、「37条書面(契約書)への記名」の3つの業務が可能になるので、最初から最後まで自身が責任を持って取引を完結させることができるようになります。
お客様に安心感を与えることができる
宅地建物取引士は有名な資格なので、所持していることでお客様に安心感や信頼性を与えることができ、成約数の増加に繋がります。
ここだけでは紹介しきれない宅地建物取引士についてのことを下記で解説しています。
筆者の経験談も載せていますので一度こちらも読んでみてください。
ファイナンシャル・プラニング技能士(2級、3級)
人生における「お金」に関する資格であるファイナンシャル・プランニング技能士。
大きなお金が動く不動産取引において、この資格は是非取得しておきたい資格です。
2023年1月度の試験の合格率は学科56.12% 実技59.53%(2級)、学科85.25% 実技88.34%(3級)です。
ファイナンシャル・プランニング技能士が役に立つ理由としては、お客様のためになる実務的な仕事に強くなれるからという点です。
例えば、お客様の収入と支出に基づいた資金計画を具体的に作成する手法を学んだり、不動産購入時に少しでもお得になる住宅ローンの組み方を提案できるようになります。
この資格では数字がたくさん出てくるため、数学や計算が得意な方は取得しやすいです。
宅建に比べると難易度が低いので、個人的におすすめの資格です。
賃貸不動産経営管理士
次は2021年から国家資格となった賃貸不動産経営管理士です。
この資格は賃貸住宅の専門家としての知識を活用する資格です。
2022年度の合格率は31.5%でした。
なぜこの資格が役に立つのかというと、生活様式が多様化してきているこの時代、持ち家ではなく賃貸住宅を選択する人が増えているからです。
賃貸住宅で生活する中でトラブルを無くし、快適に住めるようにするのはもちろん、オーナー側にも立ち、資産を有効活用する助言も行うことが重要になります。
また、投資熱が加速している日本で、資産として不動産を所有する投資家へのコンサルティングにも役に立つ資格です。
賃貸不動産経営管理士は入居者とオーナーの間に立ちトラブルを解決することが多いので、コミュニケーションが好きな方が活躍できる資格です。
建築士
建築士とは、建物の設計・工事監理を行う建築のプロフェッショナル。
建築士は一級、二級、木造建築士の3つに分かれていて、建物の規模、構造、種類によって取り扱える業務が変わってきます。
2022年の総合合格率は9.9%(一級)、25%(二級)です。
試験を受けるだけでも様々な条件があるので、かなりの難関試験だと言えるでしょう。
建築士が活躍する業界は、新築一戸建てやマンションの販売営業です。
ハウスメーカーの営業や建売分譲住宅、新築マンション分譲販売の営業のことですね。
建物の構造や性能、設計の知識があれば、お客様にとってはかなりの安心感があります。
建築のプロフェッショナルとして他の営業との差別化に繋がります。
マンション管理士
マンション管理士とは、マンション管理の専門家で主にコンサルティング業務を行います。
業務内容は、マンションの維持や管理に関する提案や指導、大規模改修工事の計画立案などがあります。
2022年の合格率は11.5%でした。
実務的には、分譲マンションの業務を担当し、分譲マンションが抱える課題やトラブルの解決を担う資格です。
・住民同士のトラブルの解決
・管理規約の作成や変更の補助
・マンションの修繕計画の立案や進行
などを得意とします。
マンション管理士が不動産業界でおすすめなのは、不動産仲介営業とマンション販売の営業です。
不動産仲介営業では、中古マンションを取り扱う場面が多いです。
中古マンション購入の際に、マンションの状況や住むにあたっての助言をすることで役に立つからです。
また、マンション販売の営業では、新築マンションの分譲、販売を行うので、少しでもマンション管理に詳しい営業が活躍できる場となっているのです。
不動産鑑定士
不動産鑑定士とは、その名の通り不動産の適正な価値を鑑定するプロフェッショナルのことです。
不動産にまつわるの様々な要素を考慮、調査をして「不動産鑑定評価書」を独占業務として作成できるのが不動産鑑定士の特徴です。
2022年の短答式試験の合格率は36.3%、論文式試験の合格率は16.4%でした。
不動産鑑定士は不動産系の資格の最高峰と言われているほど難関資格で、企業の中で不動産関連の企画や開発、独立開業をしてコンサルティング業務をメインにしていくなどの働き方が可能です。
また、不動産鑑定士は全国でも約8,000名程度しかいないため、不動産業界では引く手数多だと言えるでしょう。
不動産売却に関する業務や、不動産開発の専門家としての活躍も期待できます。
将来的には、積極的に独立開業を目指せる資格ですよ。
土地家屋調査士
土地家屋調査士とは不動産登記のプロであり、土地や家屋の測量などを行う専門家のことです。
土地の敷地面積を調査したり、新築一戸建てを取引するのに欠かせない資格です。
2022年度の合格率は9.62%でした。
不動産業界では、この土地家屋調査士が活躍する場が多いです。
土地を購入するためのお隣さんとの境界の確認や正式な境界を定める仕事や、建物を新築した際の「表示登記」と呼ばれる所有者の登記ができる資格です。
不動産業界で役に立つ理由としては、不動産取引で欠かせない登記に関する知識を活かしてお客様の役に立ったり、境界線を巡るトラブルが多い現場で、問題を解決できる知識を持っているからです。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターとは、理想の住空間を叶えるための提案やプロデュースを行う専門家のことです。
一般の住宅に限らず、オフィスや店舗のコーディネートも請け負うことがあります。
2022年度の合格率は24.5%でした。
インテリアコーディネーターは、生活するスペースをイメージするうえで非常に重宝されます。
特に中古戸建のリフォームや、新築一戸建てを建築する際に、お客様の要望を聞き具体的なアドバイスができる貴重な人材です。
不動産業界で活躍できる理由としては、限りなく生活に近いアドバイザーだということで、多くの場面でお客様の役に立てるからです。
特に今はリノベーション案件が多いので、お客様の意向をしっかり聞けるインテリアコーディネーターが重要な役割を担っています。
司法書士
司法書士とは、法律や司法の専門家で、登記の代行や書類作成などをメインに行う専門家です。
司法書士は登記のプロフェッショナルとして、相続や不動産登記、成年後見制度も取り扱います。
2022年度の合格率は5.2%でした。
不動産取引において、登記は欠かせない業務ですので、司法書士は必要不可欠の人材です。
不動産業界で活躍できる理由は、法律が複雑に絡む不動産の現場で適切にアドバイスを与えられることや、登記業務の専門家としてお客様の役に立てるという点があります。
今後増えてくると言われる相続案件に強いことも大きなポイントですね。
行政書士
行政書士とは、書類作成等の業務を行い、行政と国民のパイプ役として活躍する専門家のことです。
特に生活に近い分野に長けていて、幅広い知識を持っています。
2022年度の合格率は12.13%でした。
日常に近い法律に詳しいので、幅広い法律相談を受けることができるのも特徴の1つ。
不動産業界では、その幅広い知識を活かして暮らしの中の悩みを解決し円滑な取引を進めていけるので、かなりの活躍が期待できます。
不動産の現場では、法律に関する些細な質問や相談が非常に多いです。
そんな悩みを的確に解決できるという点が強みです。
競売不動産取扱主任者
競売不動産取扱主任者とは、競売不動産の取扱いに関する一定レベルの知識、能力を証明する資格を有する人のことを言います。
競売不動産とは、裁判所が行う競売手続きによってお金に換えられることになった不動産のことです。
2022年度の合格率は30.4%でした。
競売不動産は、不動産営業でも接する機会が少ない商材です。
宅地建物取引士の試験でもほとんど出題されない分野ですので、競売不動産取扱主任者の資格を取得すれば、さらに多くの業務をこなせる事ができます。
競売不動産取扱主任者が活躍できる分野は、買取再販の不動産会社です。
買取再販の不動産会社は、競売から不動産を仕入れることが多く、競売不動産の知識を豊富に持っていれば活躍が期待できるからです。
不動産コンサルティングマスター
不動産コンサルティングマスターとは、不動産に関するコンサルティング業務を行うのに必要な一定水準の知識や技能、実務経験を有していると認定される資格のことです。
まだ一般的に広く知られていませんが、不動産の活用が幅広くなったこの時代にマッチした資格だと言えます。
2022年度の合格率は42.7%でした。
ここであまり知られていない不動産コンサルティングマスターの資格を挙げたのは、法律や経済、金融などの幅広い分野で活躍が期待できるから。
また、この資格を取得し一定の条件をクリアすれば、不動産コンサルティング業務の報酬をお客様から得ることができるので、企業側からすると収益率が高い人材を手に入れられるということです。
宅地建物取引士、不動産鑑定士、一級建築士のどれかを所持していなければならず、5年の実務経験があって初めて登録できます。
不動産業界内でのキャリアを証明できる数少ない資格ですよ。
あきらの体験談、おすすめの資格3選
筆者が12年間不動産営業の現場で働いて感じたことは、意外にも宅地建物取引士の資格を持っていない営業が多かったことです。
宅建はもちろん、それ以外の資格も持っておらず、車の免許だけみんな持っていました。
不動産営業自体は宅地建物取引士やその他の資格がなくてもできるのです。
だからこそ資格を持っていればそれだけで他の営業との差別化が図れます!
でもここにある資格を全て取得するのは厳しいです…。
ですので、あきらが思う「比較的取りやすくて持っていれば役に立つ資格」のランキングを作りました。
(定番の宅地建物取引士は抜いています。これはできるだけ優先して取得しましょう。)
比較的取りやすくて持っていれば役に立つ資格ランキング
- ファイナンシャル・プランニング技能士(2、3級)
- 賃貸不動産経営管理士
- インテリアコーディネーター
なぜこれらを選んだかというと、上記は不動産営業をする上でかなり実務的で営業成績に直結する資格だから。
資格試験がそれほど難しくなく、お客様の役に立ちますし、この資格を持っていれば他の営業より頭1つ抜け出せますよ。
まとめ
今回は不動産業界で役に立つ資格12選を紹介しました。
まとめるとこんな感じです。
不動産業界で必要な資格12選
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャル・プランニング技能士
- 賃貸不動産経営管理士
- 建築士
- マンション管理士
- 不動産鑑定士
- 土地家屋調査士
- インテリアコーディネーター
- 司法書士
- 行政書士
- 競売不動産取扱主任者
- 不動産コンサルティングマスター
そしてその中でも筆者おすすめの資格はこちら
比較的取りやすくて持っていれば役に立つ資格ランキング
- ファイナンシャル・プランニング技能士(2、3級)
- 賃貸不動産経営管理士
- インテリアコーディネーター
不動産業界への転職を悩んでいるあなた、是非この記事を参考に資格の勉強を始めてみてはいかがでしょうか?
最後の「比較的取りやすくて持っていれば役に立つ資格」は働きながらでも十分取れる資格です。
これが不動産業界へのステップアップの助けになれば嬉しいです!
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